こんにちは、すももです(^ ^)
実は、「ヴィーガン」は食べもの以外でも気をつけていることがあるって知ってましたか?
この記事では、食べもの以外でヴィーガンがなるべく使わないように気をつけているものを、
- 服
- コスメ
- 日用品
の3つのポイントから解説します。
「ヴィーガンは普段の生活でどんなものを使ってるの?」と気になる方はぜひ読んでみてください!
ヴィーガンの服
まずは、ヴィーガンが普段の生活で服選びをするときに気をつけていることを見ていきましょう。
ヴィーガンは、「動物がかかわるものを使わない」ことを徹底している人たちが多いです。
それは食べものだけじゃなくて、普段から着る服でも一緒です。
具体的には、どういう素材がヴィーガンじゃないのか、少しだけ細かく見ていきたいと思います。
毛皮(ファー)
毛皮は、ミンク(イタチ科の動物)やうさぎ、キツネなどいろんな種類の動物の皮でできていることが多いので、ヴィーガンにとってはNGです。
でも「フェイクファー」って呼ばれている、人工毛皮の素材ならヴィーガンでも使うことができます。
レザー
レザーは牛の皮からできているものが多く、ヴィーガンにとってはNGです。
他にもヘビとかワニ皮の製品もありますが、それもヴィーガンは使うことができません。
ただ、最近はヴィーガンでも使える「フェイクレザー」という、人工皮の素材も多くなっています。
ウール
ウールは羊の毛を使ってできた素材になるので、ヴィーガンにとってはNGです。
絹(シルク)
絹(シルク)は蚕(かいこ)という虫のまゆからとったものなので、ヴィーガンにとってはNGです。
スエード
スエードは、ヤギや羊、牛、シカとかの動物の皮の内側からできているので、ヴィーガンにとってはNGです。
ダウン、フェザー
よくジャケットの中身に使われるダウンやフェザーは鳥の羽なので、ヴィーガンにとってはNGです。
カシミア、アンゴラ、アルパカ、キャメル
カシミアは、カシミアヤギ、アンゴラはヤギやウサギ、アルパカはそのままアルパカ、キャメルはラクダの毛を使ってできた素材なので、ヴィーガンにとってはNGです。
うーん、けっこう多いですね…!
こうやってじっくり考えてみると、ヴィーガンが生活の中で身につけられない素材は世の中にあふれています。
じゃあ、逆にヴィーガンはどんな素材でできたものなら着られるんでしょうか?
具体的にどんなものがあるのか、リストアップしてみます。
- コットン
- リネン
- 麻
- ポリエステル
- アクリル
- ナイロン
コットン、リネン、麻は自然素材、ポリエステル、アクリル、ナイロンなどは人工素材です。
もし、普段着る服をなるべくヴィーガンにしたいと考えているなら、まずはこれらの素材に注目してみてください。
だいたい売られている服には品質表示があるので(よく服のサイドの内側とか、首元についてるやつです)、それを見て買えば安心です。
ヴィーガンのコスメ
ヴィーガンの人は、メイク用品、基礎化粧品などのコスメにも気をつけています。
コスメにいたっては、
- 動物実験をしていないこと
- 動物からとられた成分を使ってないこと
の2つに気をつけます。
動物実験をしているかしていないかについては、まだ日本国内では規制が厳しくないので、パッケージを見ただけではほとんどわからないのが現状です。
でも、資生堂やコーセー、ポーラ・オルビスとかの大手の化粧品メーカーでは、2010年代に入ってから動物実験をすることをやめているそうです!
そしてヴィーガンの場合、動物からとられた成分ではなくて、植物性の成分でできたものを選ぶことも大事になってきます。
「動物からとらられた成分」っていうのも、何があるのかちょっとわかりづらいかもしれませんね。
実は、動物性の成分と一口に言っても、かなーーーりたくさんあります!
全部見ていくとキリがないので、ここで少しだけ、主なものをピックアップして紹介しますね。
コラーゲン
コラーゲンは、化粧水や化粧品に使われる成分ですが、脊椎動物(特に牛や豚、魚など)の細胞から取られたものです。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は乾燥を防ぐ目的の化粧品などに使われる成分ですが、ニワトリのトサカから取られていることがあります。
エラスチン
エラスチンは皮膚のハリなどを出す目的の化粧品に使われている成分ですが、コラーゲンと同じように牛などの動物から取られています。
ミツロウ
ミツロウは化粧品やリップクリームにも使われることのある成分ですが、ハチから取られたものです。
ラノリン
ラノリンはメイク用品やクリームに使われる成分ですが、羊の毛からとった油脂でできています。
コチニール
コチニールは赤い着色料で、口紅やアイシャドウに使われているほか、お菓子や加工食品、ドリンクなどにも使われるものです。
実は、コチニールは虫からできている成分です。
L-システイン
L-システインはよく美白ケア用の化粧品に使われている成分ですが、動物の毛から取られていることがあります。
動物油脂(ラード・ぼたん油・馬油・エミュー油・鹿油など)
動物油脂もハリやツヤをだす目的で化粧品になることが多いですが、名前のとおり、動物から取られた成分です。
ラードは豚から、ぼたん油はイノシシから、エミュー油はオーストラリアに生息するエミューという鳥から取られたものです。
魚油
魚油は石鹸などに使われることのある原料ですが、名前のとおり、魚から取られた油です。
化粧品にも本当にたくさんの動物性の成分が隠されていることに驚きですね。
日本ではまだヴィーガン表記のあるコスメは少ないですが、成分表を見たり、インターネットで調べることで、ヴィーガンのコスメはしっかり手に入ります。
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日本でも比較的わかりやすくて手に入りやすいヴィーガンコスメは、イギリスからやってきたLUSHの商品です。
LUSHは動物実験をしていないことをはっきりとさせていて、しかもヴィーガンの商品にはわかりやすく「ヴィーガンマーク」がついています。
ヴィーガンの日用品
ここからは、ヴィーガンが生活で使う日用品について紹介していきます。
これまで紹介してきた服とかコスメは、ヴィーガンの選択肢もたくさんありますが、日用品の中にはどうしても「動物性ゼロ」とはいかないものがあります。
ヴィーガンの定義には、「食べ物、衣服やその他の目的のために、動物を搾取したり虐待をすることを可能なかぎり避ける」とあります。
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この「可能なかぎり」というのがポイントで、生活にどうしても必要なものまでを無理して避ける必要はありません。
ただ、それでもヴィーガンにできる日用品もあります。
どんなものがあるのか、少し細かく見ていきましょう。
家具
実は、家具にもヴィーガンじゃないものが含まれる可能性があります。
たとえば、わかりやすいのは皮を使ったソファーや、ウールを使ったカーペット、羽毛を使ったふとんなどです。
こういうものは、代わりに植物由来のコットンや麻などでできたものを選んだり、合成繊維でできたものを選んだりすることで、ヴィーガンにすることができます。
清掃用品
食器用洗剤、洗濯用洗剤とか、除菌スプレーとかの清掃用品でも、動物性の原料を使っていたり、動物実験を行なっていたりするものがたくさんあります。
それに、中には除菌のためにとっても強い化学物質が入った製品もあります。
そういう強い化学物質が排水と混じると、環境や健康へも大きなダメージがあるといわれています。
でも、中には植物性で、ダメージの少ない自然由来の原料で作られていたり、動物実験なしで作られていたりする清掃用品もあるので、ヴィーガンはそういう製品を進んで選ぶようにしています。
車
さらに細かい話になりますが、車にも通常は動物油脂などの動物性の原料が使われています。
でも、車も生活に必要なものだと言えるので、ヴィーガンだからといって無理して避けるようなことはしなくてもよいでしょう。
ただ、たとえば、車のシートの素材をフェイクレザーにしたり、環境に優しいエコカーを使ったりと、なるべく動物や環境に優しい車を選ぶようにするヴィーガンが多いようです。
まとめ
この記事では、食べもの以外でヴィーガンが気をつけているものについて、
- 服
- コスメ
- 日用品
の3つのポイントから見てきました。
ただ、この記事で見てきたものをどこまで避けて、どこまで使うようにするかは、もちろんそれぞれが決めていいことだと思います。
プレゼントとか形見にもらったものだったり、昔からお気に入りで大事に使っているものもありますよね。
それを「ヴィーガンじゃないから」といって無理やり手放して新しいものを買うよりは、ずっと同じものを大事に使うほうが、無駄にもならなくていいっていう見方もあります。
逆に、「食べものを全部ヴィーガンにするのは難しいけど、服ならヴィーガンにしてみてもいいかな」っていう、部分的なのもありだと思います!
だから、ここは気にしすぎずに、あくまでも「知識」として覚えておいてくださいね。
それでは、また別の記事で会いましょう(^ ^)