こんにちは、すももです(^ ^)
この記事では、世界中のヴィーガン、ベジタリアン事情について解説します。
特にヴィーガンやベジタリアンが多い国について、詳しく見ていこうと思います。
「ヴィーガンとかベジタリアンって特にどの国で多いんだろう?」って気になっていたら、ぜひ読み進めてみてください!
ヴィーガンの多い国
まず、2018年の「ヴィーガンに関心の高い国」として上位にランクインした国をピックアップして、事情をそれぞれ見ていきたいと思います。
オーストラリア
オーストラリアはここ数年、すごい勢いでヴィーガン人口が増えているようです。
オーストラリアでヴィーガンの食事をしている人の数は210万人までにのぼり、全体の人口の8.7%を占めているとのこと。
ヴィーガン用の人工肉や乳製品不使用のヴィーガンチーズの売り上げもかなり増えているとか。
日本では「オージービーフ」のイメージが強いかもしれませんが、実際のところはステーキを食べない人がどんどん増えているということですね。
イギリス
イギリスは、そもそも「ヴィーガン」「ベジタリアン」の発祥の地というだけあって、やっぱりヴィーガンが過ごしやすい国となってます。
イギリスでは8人に1人がベジタリアンもしくはヴィーガンだといわれています。
さらに、過半数以上の人々が、ヴィーガンの商品を積極的に買うようにしているという統計も出ています。
イギリスの大手スーパーには、ヴィーガン食品の種類が本当にたくさんありますよ!
ニュージーランド
ニュージーランドもかなりヴィーガンに優しい国だということがわかっています。
ニュージーランド政府の厚生省は国民に「環境のためにベジタリアン、ヴィーガンの食事を積極的にするように」と勧めたそうです。
自然豊かなニュージーランドは、国自体の環境問題への関心がかなり高いんでしょうね。
スウェーデン
スウェーデンでは、30歳以下の5人に1人はベジタリアンもしくはヴィーガンだそうです。
そして、国全体の半分ほどの人たちがヴィーガンの食事(植物性100%の食事)に関心をもっていると答えたそうです。
2019年に国連のスピーチで注目を浴びた、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんもスウェーデン人ですが、彼女も環境のためにヴィーガンになったといいます。
スウェーデンでは特に若い世代のあいだで、環境のためにヴィーガンを取りいれている人たちが多いようですね。
カナダ
カナダでは300万人以上がヴィーガンだといわれています。
そして、カナダ人口の約10%がベジタリアンもしくはヴィーガンだといいます。
カナダ政府が2019年、公式に発表している食事ガイドでは、植物性の食べものにかなり重点が置かれているとのこと。
なんと、毎日摂取するべきものリストから「牛乳やチーズなどの乳製品」の項目が完全に消えたそうです!
アメリカ
アメリカでは、人口の5%がヴィーガンだといわれています。
アメリカは地域によっても差があって、特にヴィーガン人口はニューヨーク、ロサンゼルス、オーランド、ポートランドなどの都市に集中しているそうです。
アメリカ発の「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン」「バーガーキング」などは、みんなそれぞれヴィーガンメニューを発売しはじめています!
いかにも肉肉しいジャンクなイメージのお店がどんどんヴィーガンメニューを出しているなんて、さすがですね〜!
ドイツ
日本だと「ソーセージ」のイメージが強いドイツですが、実はヴィーガン食品市場のリーダー国はドイツだといえます。
なんと、世界全体のヴィーガン食品開発の15%はドイツがおこなっているそうなんです!
少し意外な感じがしますよね!
特に首都のベルリンはヴィーガンのメッカともいわれていて、クオリティーの高いヴィーガンレストランやカフェがたくさんあるそうです。
ここまで、特にヴィーガンに関心の高い国の事情を見てきました。
ここにリストアップされた国を見ると、「ヴィーガンがたくさんいるのは英語圏やヨーロッパの国だけなのかな?」って思われるかもしれませんね。
そこで、もう少し深入りして、ヴィーガンの前の段階ともいえるベジタリアンの多い国を見ていきましょう!
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ベジタリアンの多い国
インド
世界でベジタリアンが一番多いのはインドです。
インドは国民の30%以上がベジタリアンだといわれています。多いですね~!
インドはいろいろな宗教のバックグラウンドをもつ人が多いので、それがベジタリアンの多さにも関係してるみたいです。
日本のインド料理屋さんでも、なんらかのベジタリアンメニューを用意してあることが多いですね。
しかもとっても食べごたえがあっておいしい料理が食べられます!
イスラエル
イスラエルは人口の10%以上がベジタリアンだそうです。
また、そのうち5%の人々はヴィーガンだといわれています。
いろんな文化的背景をもった人々が集まっているイスラエルでは昔からベジタリアンの食事をしている人が多いそうです。
だから、もちろんヴィーガンの食事も広く受け入れられていて、世界中に店舗をもつドミノピザも、ヴィーガンピザを最初に販売したのはイスラエルだそうです。
かなりボリューミーなイメージが強いドミノピザのヴィーガンピザ、すっごく気になります!
台湾
台湾では国民の10パーセント以上がベジタリアンだそうです。
台湾ももともと仏教の影響でベジタリアンが多いみたいですが、若い世代の人々のあいだでは環境や動物のためのヴィーガンも増えているそうです。
台湾では、本当にたくさんのベジタリアン&ヴィーガン用の食事ができるレストランがいたるところにあるようです。
日本でも大人気の小籠包とかもヴィーガン仕様で食べれるそうです。おいしそうですね〜!
ベトナム
ベトナムもベジタリアンが多い国で、その割合は10%ほどだといいます。
ベトナムも台湾と同じように、仏教の影響でベジタリアンの食事をする人が多いそうです。
ベジタリアンやヴィーガンが外食をするときも、ベトナムで困ることはほとんどないそうですよ!
ベトナム料理も生春巻きとかフォーとか、とにかくおいしいものだらけなイメージなので、それがヴィーガン仕様であちこちで食べれるなんて嬉しすぎます!
ベジタリアンの多い国を見ていくと、全体的に昔から宗教や伝統の関係でベジタリアンの食事が広まっている国が多いですね。
それに、アジア圏の国にベジタリアンがたくさん多いこともわかります。
アジアの料理ってなんとなく野菜も多く使っててバランスのとれた食事が多いイメージですが、それもベジタリアンの多い環境でできた料理なんだなと思うと納得です!
日本のヴィーガン、ベジタリアン
では、最後に日本を見てみましょう!
日本のヴィーガン、ベジタリアンの事情はどうなっているんでしょうか?
詳しく解説していきます!
日本のヴィーガン、ベジタリアン人口
実は日本でも、ベジタリアンが4.7%、ヴィーガンが2.7%くらいいるっていう統計が出ているみたいです。
日本の人口を1億2千万人だとすると、約564万人がベジタリアン、約324万人がヴィーガンということになります。
意外と多く感じませんか?
それでも、日本では、スーパーマーケットで買い物したりしてても、ヴィーガンやベジタリアンが食べられるレトルト食材とかインスタント食品は本当に少ししかありません。
健康スーパーとか、自然食品やさんとかに行かないと簡単に手に入らないし、いつもそんなお店が近くにあるとは限らないですよね。
だから、基本、ヴィーガンやベジタリアンだと自炊しなきゃいけないことになります。
それに、レストランやカフェでもベジタリアンやヴィーガン用のメニューがあるってはっきりわかるところはまだまだ少ないです。
よく海外の人たちからも「日本はヴィーガン、ベジタリアンが旅行しにくい国」って言われたりします。
「ヴィーガンやベジタリアンは少し生きづらい国」っていうのが、今の日本の状況です。
昔はベジタリアンだった日本
でも、日本の歴史を少し見ていくと、今とは全然違う姿が見えてきてちょっと驚きです。
なんと、日本では昔、「肉食禁止令」が出されていた時期があるんです!
日本に仏教が伝わってきた7世紀より後から明治時代に入るまで、何回もその肉食禁止令が出されていたそうです。
しかも、肉どころか魚も禁止だった時代もあるのだとか。
今やお寿司が代表フードになってる日本で魚が禁止とか、びっくりですよね。
ということは、イギリスで「ベジタリアン」が生まれた何百年も前から、日本はすでに「ベジタリアン」の食事をする人がかなり多かったってことになります。
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ヴィーガンへの関心がじわじわ高まっている日本
もともとはお肉をあまり食べていなかったらしい日本は、20世紀に入り、特に1960年代に経済が大成長した後は、一気にお肉を食べる人が多くなったそうです。
でも、ここ数年のあいだに、日本でも東京や京都とかの観光地を中心にヴィーガンメニューを出すお店がたくさん増えてます。
世界中のベジタリアン、ヴィーガンレストラン情報サイト「Happy Cow」では、京都は世界のヴィーガンに優しい街リストに入っているほどです!
確かに、京都は精進料理や豆腐料理みたいな、ヴィーガンがおいしく食べられるものがたくさんありますよね。
特に都会を歩いてると、実は日本でもじわじわ、ヴィーガンに興味を持つ人が増えてきてるのかなっていう印象を受けます。
「これからさらにヴィーガンに優しい国になっていってほしいな」っていうのが私の心の奥の希望です!
まとめ
ヴィーガンが盛り上がっている国を見ていると、もともと肉食文化が広く浸透しているお肉をたくさん食べる欧米の国が多いような気がします。
ただ、ベジタリアンの食文化は、日本やアジア圏の国で、昔から多くありました。
これからは気候変動の問題もあって、環境のためにヴィーガンの食事を取り入れる動きが世界中で起こっています。
日本でもどんどん文化の幅が広がってきてるので、ヴィーガンがもっと広がるかもしれませんね!
それでは、また別の記事で会いましょう(^ ^)